超能力???
 子供の頃の不思議な体験をお話しよう。
 「幽体離脱?」のところでも話したけど、僕は小さいころから超能力とか、UFOとか幽霊とかいった話が大好きだった。もちろん恐い話を聞いた夜は恐くてなかなかトイレに行けなくなったりもしたなぁ。しかもトイレが暗かったりしてたからね。余談はこの辺にして、僕の妹もそういった不思議な話が好きだったようで、二人で、「超魔術」のテレビ番組を見ていたときのこと。
 テレビに出ている自称超魔術師はどう考えても普通のマジシャンだった。(笑)それでも不思議な事自体が好きだし、そのままテレビを見つづけていたんだ。そして、超魔術師が、テレパシーの実験をやると言い出した。大きなトランプを観客に渡し、自分はスタジオを出ていった。たしか屋外まで出ていったように思う。そこからモニターを通して会話しているのだが、彼も手に大きなトランプを持っていた。
魔術師・・・「それでは、先ほど渡したカードの中から1枚ひいてください」
観客・・・・カードを1枚ひく
魔術師・・・「それではそのカードをだれにも見せないようにして、自分で確認してください。」
観客・・・・確認する。
この間、テレビで見ている視聴者にも何のカードか知らされなかった。知っているのは、カードをひいた本人だけだ(一応理屈の上ではね)。
魔術師・・・「それでは、そのカードが何か、私に向かって強く頭の中で念じてください」
観客・・・・どうやら強く念じているらしい。
ふとその時、僕の頭の中にある絵柄が思い浮かんだ。その瞬間、反射的に口に出していた。
僕・・・・・「ハートのJ」
妹・・・・・「なんで?」
僕・・・・・「ん? 何となく・・・」
そのあとの展開はテレビの中で
魔術師・・・「それではそのカードをこちらでも選びます。」1枚選んだ
司会者・・・「そのカードでいいですか?」
魔術師・・・「はい。それではいっしょにカードをカメラに向けましょう。1、2、3!」
画面に現れたそのカードは、ハートのJだった。その瞬間、妹と僕は顔を見合わせた。別に何のトリックも見破ってないし、マジックは好きだったけど、そんなにネタは持ってなかったし。第一、プロの技を中学生のガキが見破れるはずもない。なのに、僕には分かってしまった。その瞬間の長かった事・・・
 同じような事は、今でも時々起こる。何気ない時にふと感じ取ってしまう、これから起こること。予感とでもいうのだろうか・・・。本職の舞台に立っている間もある。おかげで、助かってはいるのだが・・・。
 舞台上で起こったことはまたの機会に話すことにしようと思う。

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