
超能力なの???
さて今度は僕の本職である舞台上でおこったこと。
これは今から五年くらい前かな? 当時はまだ養成所に通っていたんだけど、そこの上にある事務所の公演にお手伝いとして参加する事になった。役どころは、地球防衛軍の隊員。隊長について動くただの兵隊だった。セリフなど一つも無し。ま、そんなもんなんだけどね。
事件は本番三日目に起こった。ストーリーも大詰め、クライマックス。エスパー達を地球防衛軍が追い詰めていく場面だった。僕たちが登場しようという直前。武器である銃に、何となく火薬を詰めておいたほうがいいような気がした。とにかく、撃つことはないけど、自分の銃から音が出るようにしておいたほうがいいと思ったんだ。実際、その前の場面では撃つ演技をしていたから、火薬は入っている。いつもはそのあとに暴発しないように抜いておくんだけど、その日に限ってはいれておいた方がよいと思った。そして、舞台に登場。隊長が追い詰めたエスパーを前にして、銃を構える。
「死ね!!」と隊長が叫び引き金をひいた『カチッ』・・・不発。その瞬間、僕の持っていた銃が火を吹いた。あらかじめ火薬を入れておいたため、無事その場を乗り切ることができたわけだ。これは自分でも驚いた。あの時、いつものように火薬を抜いておいたら、芝居が止まってしまっていた。実際、隊長役の人も、銃が不発だった瞬間固まっていたしね(笑)。
色々な事が舞台上ではあるけど、ここまで奇跡的な事は初めてだった。そのおかげもあって、僕はその後の公演でも研究生にもかかわらず舞台に立たせてもらえた。今はその事務所には所属してないけどね。
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