
誰???
これはつい先日の出来事。劇団の座長に頼まれて、座長の師匠だという方の、音楽の発表会に行ってきた。別に観に行ったって訳じゃなく、照明のお手伝い。
照明のお手伝いとは言っても、他に照明スタッフがいるわけじゃなく、僕が照明のレベルを操る事になっちゃった。そのオペレートをするところを「調光室」って言うんだけど、そこに一人で入ることになったのさ。普通は、音響担当の人と入るんだけど、音響の人はステージの横で操作する事になったから、調光室には他に誰もいない。光が漏れるといけないから、調光室は真っ暗。手元を照らす豆電球の明かりのみだった。
ほとんど何の打ちあわせもなくリハが始まり、戸惑いながら照明卓を操っていると、視界の隅に動く影があった。振り向くと誰もいない。あたりまえだ。他に誰が入ってくるっていうんだろう。この部屋には自分一人のはず。じゃぁ、さっきの影は何? おかしいなぁ、と思いながら音楽を聴き、曲が終ると照明を絞って、司会の人に明かりを当てる。そしてまた曲が始まると全体を照らす明かりを入れる。そうするとまた視界の角に動く影。一体なんなんだ、と思っていたら、壁に音響の機材が並んでいて、その中の一つが音に合わせて点滅していた。調光室は完全防音だから、劇場の人がモニターを入れておいてくれたらしい。きっとそれだ、と思ってホッと胸をなでおろして、またオペレーションに戻った。
そして何曲かすぎた時、9分ちょっとある長い曲になった。長いからしばらくはひまだなと思っていると、また動く影。今度は絶対機材のライトじゃなかった。だって、僕から離れるように動いたんだもの。身長の高い男の人? 結構大柄で、髪の毛は少しボサボサっぽかったかな? 後姿だったらしく、顔は見てない。
その時、まだリハーサルの前半だった。その後後半と、本番一本が残っている。参ったっす(苦笑)。事実、その後も何回かその影は見えた。動きはいつも同じで、僕から遠ざかるように動くんだよね。それで、離れていくのかと思ったんだけど、同じ位置から離れるように動くってことは、見えないうちに近づいて来てるって事だよね。参ったっす(苦笑)。
これからも、もしかしたらあの劇場で照明をやるかもしれないんだけど、そのたびにあの影を見ることになるんだろうか・・・。実害もなく、恐怖感もなかったから大丈夫だとは思うんだけど・・・
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